よく引き合いに出されるロナルド・リード氏の株式投資の成功例は僕らには大変励みになる。そこで彼の投資方法を研究することで何らかの教訓を得ることができるのではないかと思い掘り下げて考察してみたいと思う。
ざっとそのストーリーを要約すると、ガソリンスタンドの店員だった彼が亡くなったときに10億円の資産を築いていた、という話なンだけど、
<彼の投資手法のポイント>
1、(現在の)基本収入の大きさは関係が無い
2、超長期投資
3、BUY&HOLD(買って持ち続ける)だけでよい
4、分散投資
5、購入対象銘柄は身近なよく知られる会社
6、株式投資で大きな資産を築くことができる
<分析>
1、(現在の)基本収入の大きさは関係が無い
➡彼が清掃会社やガソリンスタンドの店員からの収入でコツコツ株を買い続けたという点。
恐らくその収入は年間約1.8万ドル。その彼が800万ドルの資産を築いたということに驚く。
日本では一般的にサラリーマンの生涯年収が約2億円と言われているけど、給料を1円も使わずに10億円貯めることなンてできない!従って大きな資産を築くには、やはり貯金ではなく投資によってお金を殖やす必要がある、ということだ。
老後に必要なお金が月額約23万円、年間では276万円、65歳から平均寿命の約81歳まで16年―これを書いていてびっくり!65歳から残りがたったの16年しかないの?!―276万/年×16年≒4,500万は必要で支給開始時期が先延ばしになったりして年金がちゃんと支給されるかどうか怪しいから最低この額は貯めておいた方がいい、と。
この4,500万円を生活費とすると貯金だけで捻出しようとすれば収入の約23%を毎回貯めていく必要がある。これは働き始めてからずっと続けなきゃならない。10万円なら2.3万円、20万円なら4.6万円、30万円なら6.9万円だ。でも現実にはこんなに毎月貯められいないので焦っちゃうなw
ただ貯めるだけではなくそれを投資するのであればチャンスはある、と考えて株式投資をしている。
2、超長期投資
➡彼が株式投資を開始したのが37歳の時。亡くなる92歳まで投資したと仮定すると、実に55年の歳月を費やしていることになる。前述の給料が年間約1.8万ドルと仮定して生活費が収入の約60%(一般的な割合)かかったとすれと、7,200ドルを投資に回したことになる。
1ドル=112円換算で年間約82万円を一生涯貯め続けたとして82万✖29年間(37歳投資開始~65歳定年)=2,378万円しか貯められないはずが約10億円と約40倍に資産を殖やすことができる夢が株式投資にはある、ということ。彼の場合には最強な倹約家でもっと貯めていた可能性が高いけど。というか基本的な労働収入額が少ない場合には倹約することで投資資金を捻出するしかないから当然だけど。
でも年間82万円の貯金を年利10%で定年まで運用したとすると1.2億円には到達できる。
但し、税金があるから1億は割っちゃうかも、だけど。
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